終末期とは、「治療による回復が見込めず、死が予測できるような状態」を言います。意識障害や認知症で本人が意思表示できない場合が多いです。
先日、あるご高齢の方(90代)の看取りに立ち会う機会がありました。
身内の方が遠方だったため施設から連絡を受け、私がまず駆けつけました。病院に搬送された時から意識障害が続いていました。
医療関係者から言われたことは、
「気管切除して栄養が入るようにしてよろしいですか?」でした。
私:「それは延命処置にあたりますか?」
医療者:「そうです。医療機関としては、できる処置をして患者さんが1分でも生きるようにすることが使命ですので。」
以前血縁の方との話し合いで、延命処置を希望しないと聞いていたので、その旨をお伝えしました。
理由は、
①ご高齢であること(90代)、
②他の身内が長期間の延命治療で、本人・家族共に辛く大変だったこと。
この2点を理由に、出来る限り自然に近い治療のみにすることを確認しておりました。
病院側も、ご高齢であること、積極的な治療をすることはかえって死期を早める可能性があることから、安らかな死の準備としての医療処置をして頂けました。
しかし、その場になるとその重みに戸惑ったことも事実です。もし、年齢的に若い方であれば、尚更迷いが出るところです。
病院側のきめ細やかな対応や処置に、本当に感謝しております。その方は生前、施設や社協のサポートに助けられていました。人間は多くの人に支えられて生きている、と今回改めて感じました。また、死後も人の世話になる!ということです。事後手続き・施設退去手続き・葬式埋葬、人の世話になるのです。これは考えておくべきことだと思いました。昔のように大家族・地縁のある時代でないので尚更です。
終末期の医療については、本人や家族にとって大きな問題ですね。でも、「終末医療=最期のあり方」を考えて準備しておくことは、本人自身にとっても大切な「選択」ですし、なにより残される家族の心理的負担を軽くする役割があると感じました。 つづく・・・
しかし、その場になるとその重みに戸惑ったことも事実です。
ご家族の方であれば尚更、判断に迷うと思います。
病院側のきめ細やかな対応や処置に、本当に感謝しております。その方は生前、施設や社協のサポートに助けられていました。人間は多くの人に支えられて生きている、と今回改めて感じました。
亡くなる時・死後には、なんらかの人の手が必要になる!ということでした。事後手続き・施設退去手続き・葬式埋葬、すべて人が手続きをしなければなりません。
これは、元気なうちに本人やご家族が話し合って決めておくべきことだと思います。
終末期の医療については、本人や家族にとって大きな問題です。
「終末医療=最期のあり方」を考えて準備しておくことは、本人自身や残される家族にとっても大切な「選択」となります。なにより残される家族の心理的負担を軽くする役割があると感じました。
・残される家族の負担を軽減するため、元気な時から家族と話し合っておく
・尊厳死を希望する場合・・・尊厳死についての公正証書を作っておく
・死後のことを希望する場合・・・死後事務委任の公正証書を作っておく
※公正証書作成についてはご相談ください。